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⑮「とりあえずBCP」が企業リスクに|作っただけで危なくなる理由


「とりあえずBCP」が企業リスクになる理由

BCP(事業継続計画)は「無いよりはあった方がいい」と思われがちです。

しかし実際には、とりあえず作成したBCPが、企業にとってリスクになるケースも少なくありません。

本記事では、「とりあえずBCP」が企業リスクになる理由を整理します。

ブログ写真1


理由① 実行できない内容が書かれている

「とりあえず作成したBCP」には、現実的に実行できない内容が含まれやすくなります。

よくあるズレの例
  • 実際には存在しない役職が指揮者になっている

  • 人数不足なのに複数人対応が前提

  • 設備・物資が現場にない

この状態でBCPを運用すると、

  • BCP通りに動けない

  • でもBCPには書いてある

という矛盾が生じます。



理由② 現場判断とBCPの内容が食い違う

災害時には、現場での即時判断が避けられません。

しかし、とりあえず作成したBCPでは、

  • 判断基準が抽象的

  • 「状況に応じて対応」としか書かれていない

  • 現場判断の範囲が示されていない

ことが多くなります。

その結果起こること
  • 現場が判断をためらう

  • 人によって対応が変わる

  • 後から判断が問題視される

BCPが判断を助ける資料ではなく、縛る資料になります。



理由③ 災害後に「BCPとの違い」を指摘される

とりあえず作成したBCPは、災害後の検証フェーズでリスクになります。

実際に起こりやすい指摘
  • BCP通りに動いていない

  • 手順が守られていない

  • 記載内容と対応が違う

これは、

  • 現場に合っていないBCP

  • 実行不可能な計画

を作ってしまったことが原因です。


ブログ写真2

理由④ 現場がBCPを信用しなくなる

一度でも、

  • 「BCP通りに動けなかった」

  • 「書いてあることが役に立たなかった」

という経験をすると、現場はBCPを信用しなくなります。

信用を失ったBCPの末路
  • 災害時に開かれない

  • 訓練でも使われない

  • 形だけ残る資料になる

この状態では、BCPは存在するだけのリスクになります。



「とりあえずBCP」に共通する特徴

  • 作成目的が曖昧

  • 現場確認をしていない

  • 作成後に一度も検証していない

  • 更新されずに放置されている

これらが当てはまるほど、BCPは危険度を増していきます。



BCPは「無いリスク」と「あるリスク」がある

BCPが無いリスクは分かりやすいですが、使えないBCPがあるリスクは見落とされがちです。

  • 実態と違う記載

  • 判断の足かせ

  • 事後の責任問題

これらはすべて、「とりあえず作成」から生まれます。



リスクにしないために最低限やるべきこと

  • 実際の初動行動を書き出す

  • 実行できない記載を削除する

  • 判断基準を明文化する

  • 現場で一度は確認する

完璧でなくても、現場に合っているかどうかが最重要です。



まとめ

ブログ写真3

BCPは、

  • 無いと困る

  • でも、使えないものがあると危険

という性質を持っています。

「とりあえず作る」「形式だけ整える」この発想を続ける限り、BCPは企業を守りません。

実行できるか判断に使えるか現場が信用できるか

この3点を満たして初めて、BCPは企業の資産になります。


次回予告

次回は「BCPを現場で使える形に再設計するための基本ステップ」をテーマに、形骸化したBCPを立て直す具体的な進め方を解説します。

 
 
 

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