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⑯BCP再設計でやってはいけないこと|失敗する見直しの共通点

更新日:6月1日

BCP再設計でやってはいけないこと

BCP(事業継続計画)を見直そうとする際、多くの担当者は「良くしよう」という思いから行動します。しかし、実際には、善意でやったことが、かえってBCPを使いにくくしてしまうケースが少なくありません。本記事では、BCP再設計でやってはいけないことについて整理します。


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① いきなり全部を作り直す

再設計の場面で最も多い失敗が、ゼロから作り直そうとすることです。この判断は、一見合理的に見えますが、実際には次の問題を生みます。


  • 作業量が一気に増える

  • 途中で止まる

  • 結局、完成しない


BCP再設計では、「直す」より「活かす」という視点が重要です。


② 情報を足そうとする

再設計でありがちなのが、足りない気がして情報を追加することです。しかしBCPが使われない原因の多くは、情報不足ではなく、情報過多です。再設計でやるべきなのは、何を削るか、何を前に出すかを考えることです。


③ 表現をきれいにすることに集中する

文章を整えたり、言い回しを統一したりすることは、再設計として意味がないわけではありません。しかし、表現がきれいになっても、災害時に使えるとは限りません。BCP再設計の目的は、「読みやすさ」ではなく「動きやすさ」です。


④ 平常時の視点だけで考える

再設計を平常時の会議室で行うと、どうしても次の視点が強くなります。


  • 落ち着いて判断できる

  • 情報が十分にある

  • 人がそろっている


しかし災害時の現場は、この前提がすべて崩れます。平常時の視点だけで再設計すると、BCPは再び現場とズレた計画になります。


⑤ 現場を確認せずに決める

再設計を管理部門や一部の担当者だけで進めると、現場の制約が反映されない、実行できない内容が残る、現場の納得感がないという状態になります。特に医療・介護現場では、夜勤帯、少人数、職種ごとの役割を無視した再設計は、確実に失敗します。


⑥ 「正解」を探そうとする

BCP再設計で「これが正しい形なのか?」と悩み続けてしまうケースも多くあります。しかしBCPには、業種ごと、規模ごと、現場ごとに違いがあり、唯一の正解は存在しません。正解探しを始めると、判断できない、決められない、進まないという状態に陥ります。


再設計で意識すべき考え方

BCP再設計では、次の考え方を持つことが重要です。


  • 完璧を目指さない

  • 今より少し使いやすくする

  • 現場で動けるかを基準にする


この視点があれば、再設計は止まりません。


まとめ:やらないことを決めるのが再設計

BCP再設計で重要なのは、「何をやるか」以上に「何をやらないか」を決めることです。


  • 全部作り直さない

  • 情報を増やさない

  • 表現だけを直さない

  • 平常時目線に寄らない

  • 現場を無視しない

  • 正解探しをしない


これらを避けるだけで、BCP再設計は確実に前に進みます。


次回予告

次の記事では、「BCP再設計を現場に定着させる方法」をテーマに解説します。作り直しただけで終わらせず、現場で使われ続けるための工夫を整理します。

 
 
 

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