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⑲訓練しているのに動けない?|BCPと訓練がズレる原因


BCPと訓練がズレる原因

ブログ写真1

BCP(事業継続計画)を整備し、防災訓練も実施している。

それにもかかわらず、

  • 災害時にBCPが使われない

  • 訓練の成果が現場に残らない

  • 毎年同じ反省が出る

こうした状況に心当たりはないでしょうか。

これは、BCPと防災訓練が本来の役割を果たしていない状態です。

本記事では、なぜBCPと訓練がズレる原因について整理します。



理由① 防災訓練が「確認作業」になっている

BCPと噛み合わない訓練の多くは、決められた手順をなぞるだけになっています。

  • 決まった時間

  • 決まったシナリオ

  • 決まった役割

これでは、

  • 判断する場面がない

  • 迷う場面がない

  • BCPを開く必要がない

結果として、BCPを使わない訓練が繰り返されます。



理由② 訓練とBCPで「想定している場面」が違う

BCPは、

  • 最悪の事態

  • 情報が少ない状況

  • 判断が難しい場面

を想定して作られます。

一方、防災訓練では、

  • 人がそろっている

  • 事前に内容を知っている

  • 落ち着いて対応できる

という 平常時に近い状況で行われることが多くあります。

このズレが、「訓練ではできたのに、実際には使えない」という結果を生みます。



理由③ 訓練の目的が曖昧

BCPと噛み合わない訓練では、訓練の目的が不明確 です。

  • 防災意識向上

  • 手順確認

  • 形式的な実施

これらが混在すると、何ができれば成功なのか分からない、何を改善すればいいのか分からないという状態になります。

BCPと連動させるには、

  • 「この判断ができるか」

  • 「このページを開けるか」

など、具体的な確認ポイント が必要です。


理由④ BCPを「使う前提」で訓練していない

多くの防災訓練では、

  • BCPを配布していない

  • 訓練資料だけで進めている

  • BCPを参照しなくても進行できる

という状態になっています。

この場合、訓練は成立しても、BCPを使う練習にはなりません。

人は、使ったことのないものを緊急時には使えません。



理由⑤ 訓練後の振り返りがBCPに反映されない

訓練後には、

  • うまくいかなかった

  • 想定と違った

  • 判断に迷った

といった気づきが必ず出ます。

しかし、

  • 記録するだけ

  • 次年度に回すだけ

  • BCPはそのまま

というケースも多く見られます。

これでは、訓練とBCPは 別物 になってしまいます。


ブログ写真2

噛み合っている組織は何が違うのか

BCPと防災訓練が噛み合っている組織では、

  • 訓練中にBCPを必ず開く

  • 判断に迷う場面をあえて作る

  • 想定外を含める

  • 振り返りをBCP修正につなげる

という特徴があります。

訓練は、BCPを試す場として位置づけられています。



医療・介護現場で特に重要な視点

医療・介護現場では、

  • 夜勤帯

  • 少人数

  • 管理者不在

という状況が現実的です。

そのため訓練では、

  • あえて人をそろえない

  • 判断者不在を想定する

  • 現場判断を求める

といった工夫が必要です。

BCPと訓練のズレは、現場負担の増加 に直結します。



まとめ:訓練はBCPを「試す場」

ブログ写真3

BCPと防災訓練が噛み合わない理由は、

  • 訓練が確認作業になっている

  • 想定場面が違う

  • 目的が曖昧

  • BCPを使う前提がない

  • 振り返りが反映されない

これらが重なっているためです。

防災訓練は、BCPを完成させる場ではなく、未完成な部分を見つける場であるべきです。


次回予告

次の記事では、「BCP訓練を“意味のある時間”に変える設計方法」をテーマに解説します。

形だけの訓練から抜け出すための、具体的な考え方を整理していきます。

 
 
 

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