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㉒やらされ感をなくす|参加したくなるBCP研修の作り方


やらされ感をなくす|参加したくなるBCP研修の作り方

ブログ写真1

BCP研修を企画する側としては、

  • 重要だから参加してほしい

  • 必要性は伝えているつもり

  • ちゃんと準備もしている

それでも参加率が伸びない、反応が薄い。この状況は珍しくありません。

しかし、参加したくならないのは内容の問題ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。

本記事では、BCP研修を「仕方なく出るもの」から「参加してよかったと感じられるもの」に変えるための考え方を整理します。



前提:人は「必要」より「自分に関係がある」に反応する

どれだけ重要性を説明しても、

  • 災害はいつ起きるか分からない

  • 今すぐ困っていない

  • 自分が判断する場面は少ない

と感じていると、人は行動しません。

参加したくなる研修に変えるには、

  • 自分が判断する場面がある

  • 自分の負担が軽くなる

  • 自分の不安が減る

この感覚を持ってもらうことが重要です。


方法① 研修のゴールを「理解」ではなく「安心」にする

ブログ写真2

多くのBCP研修は、

  • 理解してもらう

  • 知ってもらう

  • 覚えてもらう

ことをゴールにしています。

しかし参加者が求めているのは、

  • 災害時に何をすればいいか分かる

  • 迷ったときの拠り所がある

  • 一人で抱え込まなくていい

という 安心感 です。

研修の冒頭で、

「今日は全部覚える必要はありません。迷ったときに、どこを見ればいいかを確認します」

と伝えるだけで、参加者の心理的ハードルは大きく下がります。


方法② 時間を「短く、区切る」

参加したくならない研修ほど、時間が長い・途中で抜けにくい・集中力が続かないという特徴があります。

BCP研修では、

  • 15分

  • 20分

  • 30分

短時間で完結する設計が効果的です。

さらに、

  • 初動だけ

  • 判断だけ

  • BCPの最初の1ページだけ

テーマを絞る ことで、「これなら参加できる」と感じてもらえます。


方法③ 「聞く」より「見る・触る」を増やす

参加意欲が下がる研修の多くは、話を聞く時間が大半を占めています。

参加したくなる研修では、

  • BCPを実際に開く

  • フローを一緒に見る

  • 判断ポイントを確認する

といった 体験要素が中心です。

特に効果的なのは、

  • 「この場面では、どこを見ますか?」

  • 「この判断、BCPではどうなっていますか?」

といった問いかけです。


方法④ 正解を求めないと明言する

参加者が最も不安に感じているのは、

  • 間違えたらどうしよう

  • できなかったら評価されるのでは

  • 知らないことがバレる

という点です。

そのため研修の最初に、

「今日は正解を出す研修ではありません」「できなかったところを見つける時間です」

と明言することが重要です。

これだけで、研修は 安全な場 になります。


方法⑤ 研修後に「何が楽になったか」を言語化する

研修の最後に、

  • 今日の研修で、何が楽になりそうですか

  • 災害時に、何が一つ安心できそうですか

と問いかけてみてください。

「BCPがあるから安心」ではなく、

  • ここを見ればいいと分かった

  • 判断を一人で抱えなくていいと思えた

こうした声が出てくる研修は、次回も参加したいと思われます。



医療・介護現場で特に有効な工夫

医療・介護現場では、

  • 忙しさ

  • 判断責任の重さ

  • 精神的負担

が大きいため、研修設計では特に、

  • 時間を取りすぎない

  • 負担を増やさない

  • 現場判断を否定しない

この3点が重要です。

「研修で疲れる」のではなく、「研修で少し楽になる」と感じてもらうことが、参加意欲につながります。



よくある失敗例

参加したくならない研修に共通する失敗は、

  • 情報を詰め込みすぎる

  • 重要性の説明に時間を使いすぎる

  • 評価・チェックの雰囲気が出てしまう

これでは、参加するほど負担が増えると感じられてしまいます。



まとめ:参加したくなる研修は「不安を減らす」


ブログ写真3

BCP研修を「参加したくなる形」に変えるためには、

  • ゴールを安心に置く

  • 短時間・小テーマ

  • 見る・触る中心

  • 正解を求めない

  • 楽になった点を言語化する

この5点が重要です。

BCP研修は、現場に何かを求める場ではなく、現場を支える場であるべきです。


次回予告

次の記事では、「BCP研修と防災訓練をどう組み合わせるか」をテーマに解説します。

別々に行われがちな2つを、効果的に連動させる考え方を整理していきます。

 
 
 

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