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テンプレBCPが機能しない瞬間|現場が止まる3つの理由

更新日:5月5日

テンプレBCPが機能しない瞬間

多くの企業でBCP(事業継続計画)は、「とりあえず作るもの」「雛形を埋めれば完成するもの」として扱われがちです。しかし実際の災害現場では、BCPが存在していても、使われない・役に立たないというケースが少なくありません。本記事では、テンプレBCPが機能しない瞬間・テンプレートBCPをそのまま使うことで起こる失敗を、現場視点で具体的に整理します。


ブログ写真1

理由① 自社の業務実態と合っていない

テンプレートBCPは、「一般的な企業」を想定して作られています。そのため、以下のようなズレが起こります。


  • 人員数が実態と違う

  • 夜勤・少人数体制が想定されていない

  • 業務の優先順位が現場と合っていない


現場で起こりがちな具体例

  • 指揮命令系統に存在しない役職が出てくる

  • 「○名で対応」と書かれているが実際は1〜2名

  • 業務停止・継続の判断基準が現場感覚と違う


この状態では、BCP通りに動こうとするほど混乱が生じます。


理由② 「読む前提」で作られている

テンプレートBCPが機能しない最大の理由が、「平常時に読む」ことを前提に設計されている点です。


災害時の現場で実際に起こること

災害発生直後の現場では、周囲の安全確認、人命・顧客対応、設備・建物の確認が同時進行で求められます。この状況で、ページをめくる、必要な箇所を探す、文章を読み込むといった行為自体が大きな負担になります。


「読めば分かるBCP」が使われない理由

多くのテンプレートBCPは、判断基準が文章の途中にある、行動手順が段落の中に埋もれている、重要な指示が強調されていないといった問題があります。結果として、しっかり読めば分かるが、読めないという状態になり、BCPは開かれなくなります。


理由③ 判断基準が曖昧

テンプレートBCPでは、「適切に判断する」「状況に応じて対応する」といった表現が多用されます。


現場が本当に必要としている情報

現場がBCPに求めているのは、何を最優先するのか、どの時点で対応を切り替えるのか、どこまで現場判断で進めてよいのかといった判断の軸です。


判断基準がないと起こること

  • 判断が遅れる

  • 人によって対応が変わる

  • 「BCPに書いていない」という理由で動けなくなる


結果として、BCPは判断を助けるどころか、足かせになります。


ブログ写真2

テンプレートBCPをそのまま使うことで起こる典型的な失敗

これらは珍しいケースではありません。


  • BCPが開かれない

  • 結局、経験や勘に頼る

  • 対応が属人化する

  • 事後に「BCPが機能しなかった」と評価される


まとめ

テンプレートBCPは、作成を効率化するための道具であって、完成形ではありません。「読む前提」「そのまま使用」という発想を手放し、現場で“見て使える形”に再設計することが、BCPを機能させる第一歩になります。


次回予告

次回は「BCPを作れば災害対応は万全だと思っていませんか?」をテーマに、「BCPがあるのに安心してしまう企業の落とし穴」を整理します。

 
 
 

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